こんにちは、まちゃです 。

今回は、なぜ移住先として、奈良県下北山村を選んだか、ということについて書きます。

 

導かれた

一言で言ってしまえば、そういうことです。

もうそれでしかないです。

旅の中で、次の目的地へ導かれるのと同じ感覚で、移住先も導かれて気付いたら辿り着いていました。

 

目指すのは、生態系豊かな森づくり。
僕たちが日本で取り組んでいきたいことの一つが、森づくりをしていくことでした。

自然と調和した持続可能な暮らしを日本でしていきたい、という想いがありますが、実際のところ、日本の中で天然の自然、原生の森と言える場所が残っているところは極わずかです。
国土面積の約 7割が森林ですが、その内の約半分は人工林。
その人工林も適切に管理されることなく放置されている現状があります。


本来、森は人間がつくるなんてものではなく、悠久のときの流れの中で育くまれ、そこに自然と在るもの。

文明発展の歴史の中で、人間は数々の自然破壊を繰り返してきました。

それを自覚し、人間の手によって自然でなくなってきてしまった森の姿を、少しでも本来の自然の森に戻していきたい。

旅をする中で、そんな想いが強くなってきました。


かつての日本の里山暮らしのように、人の営みがあることで自然の生態系が豊かになっていくような、人と自然が共生し調和が保たれていた暮らし方を学び直したい。

そして、僕らの手で、それらをきちんと次世代にも継承していきたい。


日本で森づくりをしたいと志すようになった根源には、そのような思いがあります。 


人口林を気持ちの良い自然の森に近づけたい…!

でも、森づくりは決して自分たちの手だけでできるものではありません。
人が手を入れて自然の生態系を取り戻していくには長い歳月が必要だし、地道な活動のほかに、専門的な知識や技術、古来からの歴史と智慧に学ぶことが欠かせません。
また、現代においては何かと嫌われがちなスギ・ヒノキの人工林ですが、そもそもそれは昔、地域で暮らしていた先人達が、後世に生きる子孫のためにコツコツと植えてくれたものです。
その先人たちの思いや残してくれたものを、ちゃんと活かしていきたい、という気持ちもありました。

残してもらった森を厄介者扱いするのではなく、ちゃんと活かしながら、豊かな森づくりにもつながるような道がないものかと考えていました。

必要なのは、確かな知恵と技術、そして、僕たちが取り組みたい森づくりができる地域と仲間。


チャレンジするのは自伐型林業。

そこで目をつけたのが自伐型林業です。

自伐型林業とは、地元に住む人々が自ら森林の経営や管理をしながら、林業として持続的に収入が得られる小規模の環境保全型の林業スタイルのことです。

以前、農業の出版社に勤めていた時にその存在を知り、その頃から「自分も田舎に移住した時には、自伐型林業をナリワイの一つにしたい。」と何となく思っていました。

日本の荒れた人工林を何とかしたいという思いが、20代の初め、日本の農山村に関わり始めたころからずっとあったのです。


人工林が荒れている、と言いますが、植樹によって人工的につくられた森であっても、適切に人の手が入り、自然の営みに負荷をかけ過ぎない持続的な林業がなされている地域では、現在でも自然の姿に近い豊かな森が残っていると聞きます。

しかし、木材需要の低下や安価な輸入材に頼るようになった時代背景の変化、大規模集約型の林業を推進する国の政策など様々な要因で、持続可能でなくなってきた林業と森づくり。
それに伴い、林業に従事する人々の暮らしも山を離れて変化していかざるを得なかった経緯があります。
そして昨今、森林が荒廃していくことで起きている、土砂災害や獣害などの環境面での問題。


自伐型林業はそんな林業の在り方を発端に起きている種々の課題を解決し得る、経済的にも環境的にも持続可能な林業の方法だと言われています。
また、自伐型林業は、今ある人工林を天然林に近づけていくようなものだとも言います。


最近盛り上がってきている自伐型林業の実践例を見るにつけ、これだ!という気持ちの高ぶりもあり、森づくりの一つの方法として自伐型林業に携わることを決めました。


下北山村と出会う
そこでタイミングよく知ったのが下北山村です。
それまで、場所も名前も知らなかった下北山村ですが、昨年から自伐型林業に取り組み始めたという情報を見たのがきっかけで、興味を持つようになりました。

下北山村は村をあげて環境保全型の自伐型林業に力を入れ始めたということで、生態系の豊かな森づくりをしていきたいという僕たちの思いと合致していると感じました。


また、自伐型林業は最近希望する若者が増えている、複業的な働き方にも合う林業スタイルだと言われています。
地域で暮らすそれぞれの人が、自伐型林業を主軸に、他にやりたいナリワイと組み合わせて希望のライフスタイルを作っていく。
そんな働き方も僕たちの方向性と一致しているものです。

実際に、何度か村に足を運び、自分たちが目指すライフスタイルについて話をする中でも、共感してもらえる部分があり、僕たちが大事にしたい「暮らし」においても想いを実現化していきやすい環境だと感じました。

ということで、移住後は地域おこし協力隊の活動の主軸として自伐型林業に携わりながら、持続可能な暮らしを形にしていきます(はるの活動の主軸はまた別です)。
自伐型林業の技術を現場で身に付けさせてもらいながら、お金をもらえるという、めちゃくちゃありがたい環境です。
まだまだ手探りながらも、これから村と一緒に、地域住民と一緒に、しっかりと山から稼ぎを得ながら、豊かな森づくり、そして、豊かな村づくりに取り組んでいきます。

ちょっと長くなってきたので、とりあえず今回はこの辺で一区切り。
続きはまた次回!

では、また!
まちゃ