こんにちは、まちゃです。

ようやく梅雨らしいジメジメムシムシした気候になってきた、こちら奈良県下北山村からお届けしています。
何となく月一回くらいの更新ペースになってきましたこのブログ。
今月も色々ありましたが、特に印象的だった出来事をピックアップしてみます。

とにかく梅仕事!

今月は何といっても梅!ですね。
今借りているお家の下に梅の木が何本かありまして、まさに実が鈴生りになってました。
しかもそれだけではなく、村のあちこちから、「うちとこの梅とっていいよ~」と声をかけていただきました。
それらの梅はどれも放任栽培、無農薬の梅。

  

こんな立派になった梅たちを活用しなくてはもったいない!
ということで、青梅の時期から熟す時期まで、仕事が終わった後や休日に、「梅を収穫、きれいに拭いて選別、量を測って、友人知人に発送、自分ちでも漬ける」の作業に追われておりました。
仕事が終わってから、田んぼの草取りして、梅とって、晩御飯食べて、梅を選別して箱詰めして、力尽きるように就寝!という日もあったなぁ。

自然の暮らしは、旬が一気に来ては、あっという間に過ぎていってしまいます。
なので、自然の恵みを活用する僕たち人間も、旬の時期は、一気に集中して自然と向き合うべき時になります。
そして旬が一瞬であるがゆえに、忙しい時は忙しいけれど、「この一瞬しかない!」、「ここを過ぎれば落ち着く!」とわかっているから、がんばれてしまう。
下北山村に移住してきてから、そのことを本当に実感しています。
と言って、旬の次には、休む間もなく、また別のものの旬が来たりするんですけどね笑。

しかしそれもまた、自然の暮らしの大変だけど、面白いところ。
自然は静かに動かないようで、日々目まぐるしく変化しています。
常にその変化の中にいるので、ある意味飽きることはありません。
最初は、その目まぐるしい変化になかなか追いつけない自分がいたのですが、だんだんとそのペースに慣れ、自然のスピード感のなかでもメリハリをつける過ごし方がわかってきたし、それに伴って体力も自然とついてきました。
やはりマインドフルネス(今、この瞬間に集中すること)が大切ですね。
そして気が付くと僕もはるちゃんも筋肉がついてきて、がたいが良くなってきてます笑。

と、「梅仕事が無事ひと段落して良かったな~」、と思い出しながら、これを書いているまさに今、「あそこの梅まだ青いのなってるから、とっていいよ~」と新たなお声がけをいただきました笑
梅仕事はまだもう少し続きそうです…。
   
母ちゃんたちの底力を見た!

先日、とある雑誌UのN編集長が、郷土食の取材で村に来られ、僕たちも同行させてもらいました。
なんとその雑誌とは、僕が以前勤めていた農業系出版社からでている雑誌。
僕がたまたま移住した村に、前の職場の雑誌の編集長が取材でたまたま来られるという状況に、なんとも不思議な縁を感じて、同行も楽しみにしていたのです。
今回の取材の目的は、下北山村でだけ作っている伝統野菜「下北春まな」のめはりずしとおひたし。
そして一番の目玉は、奈良県にありながら熊野文化圏という下北山村ならではの、昆布ずしでした。


 下北山村に伝わる昆布ずし

しかし、取材当日になってハプニングが!
料理を作ってくれるお母さんたちの集落で不幸があり、お葬式のため急遽取材がキャンセルになってしまいました。
N編集長さんは、すでに宿もとっていたし、すぐ近くまで来られていたので、「半分遊びに来るくらいの気持ちで」、と当日村に来られました。
「せっかく来てもらっているし何とか出来ないか!」ということで、とりあえず郷土食関係の活動もしているはるちゃんに相談。すると、はるちゃんや地域のお母さんたちが即対応してくれて、なんとか代わりに料理を作ってくれる方が無事見つかりました。
N編集長にも「朝来たときは、こんな展開になるとは思わなかった!」と喜んでもらえました。

 
  まさに母ちゃんの熟練の技!

そしてなんといっても、作ってもらった料理がまた美味しかった!
特に昆布寿司は、村内でも作れる人も作る機会も減っているらしく、村民であっても貴重な一品。
海苔ではなく昆布でつくる巻きずしなので、その煮具合だとか、巻き具合だとかが難しく技術がいるものなのだそうです。
そんな貴重な昆布ずしを作るところを見て、食べられるチャンスをいただいて本当にラッキーでした。
食の雑誌の撮影現場を見ることができたのも面白かったし。
何よりも村の母ちゃんたちの即座の現場対応力を目の当たりにして、感動ものの一日でございました。
下北山村の母ちゃん、かっこいいです!



と、今月も色々な経験をさせてもらっていますが、今のメインの仕事である、自伐型林業もちゃんとやっていますよ~。
        

       
自伐型林業フォーラムに参加

今月は大阪で自伐型林業フォーラムがあり、役場担当者と他二人の先輩協力隊とともに参加してきました。


 僕はフォーラムから参加。

今回のフォーラムは自伐型林業推進協会の全国総会も兼ねており、全国から実施自治体や会員・講師の方々が集まり、なかなかの人数と熱気でございました。
もちろん僕たちの道づくりの師匠、吉野の清光林業の岡橋さんも来られておりました。
自伐型林業の全国的な勢いと広がりを実感できるフォーラム参加となりました。
ちなみに僕の前の職場の上司であったKさんが、自伐型林業推進協会の理事をされていまして、久々の再会もさせていただきました。Kさんと初めてお会いしたのは僕がまだ学生だった時で、何かとご縁のある方です。
思えば最近、雑誌の取材の件といい、前の職場つながりの再会が多いです。
本当に人の縁というのは不思議なものですね。

ヘアピンづくりスタート

今月頭くらいから、自伐型林業現場でのヘアピンカーブづくりに取り組んでいます。
今、下北山村の自伐型林業の地域おこし協力隊には、タキノ谷とコモ谷という2つの現場があります。
そのうち、コモ谷は土砂捨て場のようになっているところにある現場です。
タキノ谷を作業道つくりの本番用の現場とすると、コモ谷はどちらかというと練習用の現場というような位置づけです。
今は僕はそのコモ谷での第一ヘアピンカーブ作りを主にしています。
 
   

 ヘアピンカーブの入口など、重要ポイントに印をつけるところから始まる。

練習用の現場とはいえ、新人ながらに早くもヘアピンカーブづくりに取り組ませてもらえるというのは、なかなかにありがたい環境ではないかと思っています。
実際に自分で道付けをしてみると、それまで全く何も知らなかった道づくりについての輪郭がおぼろげながら見えてきます。
岡橋さんやほかの先輩隊員の話やしていることの意味が少しずつ分かるようになってきます。
道づくりは諸刃の剣だと岡橋さんもおっしゃっていました。
壊れる道づくりは誰でも出来る。
壊れない道づくりの法則を覚えていかなければなりません。
あせらずじっくり取り組んでいきます。

木工はじめました。

自伐型林業の展開と組み合わせてやっていきたいこととして、木工にも取り組み始めています。
先日、偶然知って関心を持ったグリーンウッドワークという木工の講座を受けに、滋賀県は琵琶湖のほとりまで出張させていただきました。
同じ関西とはいえ、休憩含めて車で片道5時間かけての出張。
関西って意外と広いんですね。

さて、グリーンウッドワークとは、木を自分で伐ってきて、生木を人力の道具で割って、削って加工していくという木工スタイルのこと。


  こんな大きな丸太を、くさびとハンマーを使って割って材にしていく。

これがまた、なかなか面白い。
いうなれば木工の原点に立ち返った木工であり、森と人とを直接つなげることができる木工なのです。
なんとなく自伐型林業にも通じる精神があるような気がしています。
機械を使った木工より、安全で低コストに始められるというところも、良さげ。
もともとは欧米が本場らしいのですが、日本の伝統的な木工職人の文化とも似ているところがあったりして、面白い。
こちらもこれから継続して取り組んでいきます。

、ということで今月の振り返り記事でした。

移住して早くも3か月。
今のところ移住前の直感や仮説との間に大きなギャップはなく、「いい感じで来てるかな~」、という印象です。
下北山村はやはり吉野と熊野の境界、奈良・三重・和歌山の境界の地というのもあり、
可能性は多様だなと感じています。

さて来月はどんなことがあるでしょうか?

ではまた!

まちゃ